チームくじら号の読み聞かせ公演には、2008年6月から今日まで、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど、のべ140ヶ所、約12,000名の子どもたちが参加。保育園や小学校、養護学校では子どもたちの学年や学習進度に合わせて、科学イベントや水族館などでは、大人も楽しめる講演会を組み合わせるなど、多彩な公演プログラムで実施してきました。
(2017年8月現在)
●深海ぼうけん絵本『くじら号のちきゅう大ぼうけん』(文 さとう たかこ 絵 阿部伸二)は、たろうくんが浜辺で出会った乙姫とウラシマに誘われて、深い海を冒険する物語。くじら号に乗ったたろうくんは、太陽の光がまったく届かない深海で生きる、さまざまな生き物たちに出会います。光のない深海とはどんな世界なのか、そこにすむ生き物たちはどんな生き方をしているのか…。絵本のストーリーに、大迫力の深海生物映像や生演奏による調べを組み合わせ、作者による読み聞かせで、わくわくドキドキいっぱいの臨場感あふれる絵本読み聞かせ公演を行います。さらに実際に「しんかい6500」に乗船して深海の調査研究をしてきた科学者による、わかりやすい解説つきで、海の不思議な生き物や生態系について楽しく学んだり、最先端の深海サイエンスにふれたりすることができます。
●『しんかいくんとうみのおともだち』(文 さとうたかこ 絵 いぬやまあきひこ)は、より小さな子どもたちにも深い海の世界を知ってほしいという作者の願いから生まれた絵本です。主人公の「しんかいくん」が、母船である「よこすかママ」から出発して、深い海にすむたくさんのお友達に会いにいきます。登場する海のお友達もすべて、実際の深海生物とその生態をモデルにしており、お話やキャラクターを楽しみながら自然深い海の生き物たちのひみつを知ることができます。ほかにも「しんかい手遊びうた」をしたり、お話の中で次にどんな生き物が出てくるかクイズしたりしながら、大人も子どももみんなで楽しめるプログラムを行います。